第4章 ☆Story2☆ 喋るぬいぐるみ!?
『そうだよっ!』
「っ!?」
(な、何!?てか、ここには私しかいないはず……)
突然誰かの声が聞こえ、ゆりは辺りを見渡した。
「っ……空耳?にしても……
(今の声……微妙にママの声に……っまさか!)
っママ!もしかして近くにいるの!?」
『違うよ!僕はここ!』
「っえ……?」
『ほら!ベッドを見て。』
「っベッド……?」
ゆりはベッドに目を向けるが、ベッドには裕太からもらったテディベアのみ……
「っ……まさか……」
ゆりはそっとベッドに歩み寄り、テディベアを手にとった。
『やぁ!』
テディベアは右腕を上げゆりに向かって可愛くあいさつ……。
「っきゃあああっ!!」_ぽいっ!
『いでっ!』
驚きのあまり、ゆりはテディベアを投げてしまった。
床に落とされたテディベアはおしりをさすっていた。
「っぁ……ごめん、なさい……」
『別にいいよ!
それが正しい反応だもん。』
「っあなた……一体何者……?」
(まさか、プリキュアとかセーラームーン的なあれじゃないよね……汗)←
『僕はユウ、君のママに名付けられたんだよ。』
「っゆ、ゆう?」
(たしか、これって伯父さんからママに渡されたプレゼントだったんだよね……
まさか、裕太からゆうをとってユウって名前にしたのかな……汗)
『うん!でもネーミングセンスがアレなんだよね。←
そう言えば、レンちゃんはいなんだね。』
「れ、れんちゃん……?汗」
『ボクと色違いの子!桂木廉って人からもらったからレンちゃんなの。』
「ふ、ふぅん……」
(っママ……もう少しネーミングセンスどうにかならなかったのかな……汗)
『レンちゃんどこにいんだろ……十数年前は一緒だったのに……』
「ってか、ユウくんは本当に何なの?
なんで、ぬいぐるみが急に喋ってるの……?新しいおもちゃかなにか?」
『違うよ、僕にはある人の魂が宿ってるんだ。』
「あ、ある人……?」
『今は言えないけどね。』
「っ誰……誰なの……?なんで私の目の前に……」
『……君が、
寂しそうだったから。』