• テキストサイズ

藤ヶ谷パパの娘は人気アイドル!

第12章 ☆Story10☆ 縮まっていく距離


「っ昨日の夜、三船さんからLINE来てて……班田に気をつけろって……一人で行動するなって……」



『っ……それで、不安になっちゃったの……?』



「っ……」



今度は首を縦に振るゆり。



『っ……大丈夫だよ!向こうだって、ゆりちゃんが人気アイドルだって知ったら……
そう簡単に手なんて出してこないよ……』



「っでも!もし!もしも……待ち伏せとかさせられていたら……」



『っ……ゆりちゃん……』



「っ……ぁ、っごめんユウ……朝から大騒ぎして……」



『っううん……しょうが、ないよ……いきなりあんな文章送られて来たら、びっくりしちゃうよ……』



「……今日は、いつもより早めに出るよ……制服では、あまり行きたくないから向こうで着替える……
涼介さんにも、お迎えに来てもらう時に相談してみる……」



『っうん……それが、1番だと思うよ……』



「……うん、それじゃ、着替えて朝ごはん用意しなきゃ……」



ゆりはクローゼットから洋服を出し着替え始めた。そして着替え終わると部屋を出て行った。



『っ……ゆりちゃん……』



ユウは不安げにゆりの後ろ姿を見送った……










「ユウ、朝ごはんできたから食べよ。」



『っうん!今いくー!』



それから20分ほどが経ち、ゆりたちは朝食を済ませた。



「っ……はぁ……」



『ゆりちゃん、少し顔色悪いけど大丈夫……?』



「っう、うん……!まだ、戸惑いを隠せないだけ……でも、大丈夫だよ……」



『……。』



「それじゃ、行ってくるね?お留守番、よろしくね。」



『……うん、行ってらっしゃい……』



そしてゆりは私服のまま部屋を出た。もちろん変装もいつもに増して……



寮を出たゆりはできるだけ人通りが多い場所を使い学校に向かうのであった。



学校へは無事辿り着くことができ、ゆりは学校1階にあるお手洗いに入りその個室で制服に着替えた。



「っはぁ……しばらくはこんな感じが続くのかな……ぁ、
三船さんにお礼のLINE送っておかないと……」
(せっかく忠告してもらったのに、既読無視じゃ失礼だもんね……)


/ 521ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp