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藤ヶ谷パパの娘は人気アイドル!

第12章 ☆Story10☆ 縮まっていく距離


ゆりside


お風呂から上がった私はリビングで落ち着いた後ベッドに入りそのまま眠りについた。



そして翌朝、朝6時に私は目を覚ました。



「んん〜」



背伸びをし布団から出るゆり、ゆりの隣にはユウがおりユウはまだ眠っている。



「はぁ……午前は学校行って、午後からはドラマの撮影っと……
今週もまた忙しくなるなぁ……」



ゆりはすぐ近くに置いてあるスマホを手に取った。



「……あれ?何か通知が来てる……」



確認してみると、どうやらLINEの通知のようで……



「っ……み、三船さん!?」
(し、しかも……12時近く……)



まさかの三船さんからの通知……でもなんでこんな夜遅くに……



ゆりは急いで画面を開く。



そして憲吾から送られて来た文面は……



『班田たちには気をつけろ。
不良と見られる奴にも近づくな』

『できるだけ一人で行動はするな』



少しきつい口調の文面ではあったが、明らかに自分を心配してくれている文章だった。



「っ班田って……あの時の…‥っ!」




『今回は見逃してやる……藤ヶ谷ゆり……』



「っ……」



冷たい班田の視線を受けたあの日を思い出したゆり。



ゆりはその場に座り込んでしまった。



「っどう、しよ……もし、もし学校の近くにいたら……」



ゆりは体を小刻みに震わせた。



そんな中ユウも目が覚めたようで布団の中から出てきた。



『おはようゆりちゃん……って!
朝からどうしたの!?どこか具合でも悪いの!?』



「っゅ、ユウ……」



ユウを見上げるゆりの顔には涙を浮かばせていた。



『っど、どうしたの!?何か、怖い夢でも見たの……?』



「っ……」



ゆりは首を大きく振り……



「班田……」



『え……?』



「班田って人、もしかしたら学校に……」



『っゆりちゃん!急にどうしたの!?
班田って、誕生日の日に絡まれた不良の人だよね?でもあの時、三船くんが……』



「っ……その時は、守ってくれたよ……!
っでも……もしまたその人が現れたら……」



『っゆりちゃん落ち着いて!』
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