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The Anjel ー殺人鬼と悪魔に魅入られた人ー

第15章 Trial ー裁判ー





『っ…………‼』


私が目を覚ました時、
目の前には…レイの心配そうな顔があった。


「……悠、大丈夫……?
 だいぶ、うなされていたようだけど……。」

『……え?
 ……あ、うん。
 大丈夫……。』


レイの心配そうな声に腑抜けた声でそう返答して、
私はハッとする。


『って、ザックっ‼

 レイ達が帰ってきたら、
 起こしてくれるって、言ってくれたのはどうしたの……!?』

「…………あー…。

 ……そういや、んなこと言ったっけな…………。
 悪ぃ。忘れてた。」

『はぁ……!?
 …っ……‼』

「悠、まだ動いちゃダメ……。」


叫んで立ち上がろうとすると、
ズキリッ……と、小さく痛みが走り、
私は悶えた。

尚も文句を言おうと起き上がろうとした私を
レイが窘めた。


「……お嬢様…。
 お戻りに、なったのですね……。」

『……‼

 …………ああ。

 セバスチャン。
 ただいま……。』


セバスチャンのその言葉の真意が理解出来た私は、
ふっと笑ってそう言った。



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