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【おそ松さん】とあるタヌキの事情

第8章 初参戦


ただ、自分の武器では自分の力の具現化だからよくわからない、誰かの武器で試した方がいいかな。

『カラ、ちょっと試したい…頼める?』

「ん?何だ?何でも言ってくれ」

私は耳も尻尾も出したままカラから力の吸収をするとカラの雷切を具現化する。
やっぱり綺麗な刀ね…、後は時間の経過を見るだけだから放置でOK 、カラに雷切を渡す。

『カラ、消えるまでの時間を計りたい、今具現化した時間覚えておいてね』

カラのつけてる金色の時計を指差してお願いする。

「あ、ああわかった」

そんな私におそが聞いてくる。

「タキ?どういう事?さっぱりわかんないんだけど?」

『ええとね、尻尾…私の尻尾ってね普段化け力を蓄えておくタンクみたいなものでもあるのよね、武器を出す時の具現化ではかならず仕舞ってたでしょ?それは私の余計な力が入らないようにそうしてたんだけど、具現化の力不足ならその力を具現化の維持にまわしたら一時間以上持つんじゃないのかなって思ったのね、だから実際試したの、時間…長く持てばいいんだけど…』

「何?その尻尾ってそんな役割もあったの!?俺はただのビジュアル的な癒しとモフモフ堪能の癒しのアクセサリー感覚で見てたわ…」

「おれも…尻尾が敏感なのもタキの力の大事な場所だからかな…?」

『いちの言う通り尻尾は大事だから敏感だし繊細なのよね。それに武器の出現時間が長ければ長い程、作戦練るのにも幅が出来るでしょ?』

「確かに、僕達も動きやすくなるね」

「フム…日課の中に尻尾のケアとブラッシングを追加しないとだな」

「あっ…それおれがやるから…楽しみ奪わないでくれる?」

「尻尾のケアは一松兄さんが適任でしょ♪タキちゃんいつも兄さんのブラッシングとマッサージで気持ち良さそうだもんね♪」

「うんうん、それに体調も診れるしねっ!」

「そ、そうか…」

カラはガックリ肩を落として残念そう…。

「カラ?カラの凄く美味しい料理も私の力の源になってるんだよ?前のご飯じゃあんまり力出なかったもん、今は面白いように力が使えるよ♪」

「へっ?そ、そうなのか?フッ…ならオレは生涯お前の専属シェフだ、そうだろ?オレのケモ耳angel♪」

『うん、カラの料理大好き♪』

返事をしたとたんにカラにガバリと抱き付かれてホッペにチュッチュとキスをされた…。
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