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外科医・牛島若利

第1章 執刀後の情事



彼の指に絡まる私の音。
弄られながら、彼のズボンに手を伸ばし主張しているソコへそっと触れると彼の身体も反応し、手早くズボンを脱ぎ捨てる。

口許に当てられた彼のものは男の香りを漂わせ、私は頭の中まで犯されていた。
そっと口づけをしそれを咥えれば、彼からも熱い吐息が漏れるのだ。

「羽音っ…」

名前を呼ばれて興奮はますます加速して、彼のものを咥えているだけでイキそうな感覚を覚える。
自分の口内で大きくなった彼のモノが何度か震えた。

「離せ」

と一言言われ、口から彼のモノを離すと再び彼の手が私の秘部へと伸びる。
溢れんばかりの愛蜜がソファーまでも濡らし、これでもかと主張した彼のモノが一気に私を貫いた。

「あぁ、んっうっ……せんっ…せいっ…」

思わず彼にしがみつき快感を堪えるが、容赦なく私の中で動き回るカレ。

「牛島先生っ…」

潤った身体と声で彼のすべてを受け止めた。
まだ残っている彼の消毒液の香り……現実と夢の区別がつかなくなりそうなのを引き留める彼の香り…。

「もっと乱れろ」

低く唸るような声が私を支配した。
送られる刺激が私を乱しているのに、もっと乱れろと彼は言う。
これ以上乱れたら壊れてしまうかもしれないのに…それでも…それでも彼を受け止めてもっともっと乱れたいと私の中の私が言う。

「もっと…もっとくださいっ…」

お互いに何度果てたか分からなくなるまで身体を重ねた。
ソファーの上で、彼に抱かれて幸せを噛み締める。

「無理をさせたか?」

目を閉じたまま問いかける牛島先生は、あんな大手術をした後の情事をこれだけできるのだから、尊敬するほどの体力の持ち主だ。

「大丈夫です」

彼の胸に顔を埋め、その胸板にキスをした。
そっと頭に乗せられた彼の大きな手に優しさを感じる。

「先生?」
「なんだ?」
「また、次も期待してますね……」

同じ舞台に立つことはできないけれど、彼の何かになれるのであれば、それはとても幸せな事で…今、この瞬間もそんな気分でいっぱいだった。

「羽音」

突然呼ばれた名前に緊張が走る。

「愛している」

くすぐったい感覚が彼の香りと共に私を包んだ。

「ありがとうございます」

精一杯の感謝と幸せが…いつまでも続きますように…。
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