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【イケメン王宮】氷の魔法にかけられて

第4章 *目覚めの時と暗闇*



「ルイ様のお体に異常はありません。ですがお疲れのご様子ですので十分な休息をお取りください。プリンセスも毒などは飲まされていないようでしたのでじきお目覚めになると思いますよ」


ユイを部屋まで運び、着替えさせた後、俺はユイの部屋で医者の診察を受けていた。


「ありがとう。こんな夜中に手間をかけてしまってすまないな」


「いえいえ、私は手間などとは少しも思っていませんので」


「ありがとう。世話になる」


「はい、お任せください。それと…リアム、と言いましたか。あの方のことなのですが」


「そういえば診察を頼んでいたな。何かあったのか」


「ええ…あの方はおそらく病にかかっています。しかもかなりの難病で末期の状態なのです」


「あとどのくらい持つのかわかるか」


「ここまで進行してしまっていると私も手も付けられません…おそらくあと一か月ほどかと…」


「そう…か…すまないがあの男の状態も引き続き見てほしい」


「はい、わかりました。では私はここで失礼いたします。ジル様にも伝えに行かなければなりませんので」


パタンッ──


部屋には俺とユイだけが残された。そっと、眠るユイの前髪をかき分ける。


(少ししたら俺も着替えてこよう…)


そう思いながらも俺はゆっくりと夢の中へと落ちていった────








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