第1章 プロローグ
「好きです!」
「…はい?」
ある日、普通に登校していたうらたは突然の告白に驚く。
だが、見知らぬ女子の告白にOKを出すわけにもいかなかった。
「ごめん…俺、君の事あんまり知らないから…」
やんわりと断ったはず…だった。
「そうですか…これから知ればいいですよね!」
「…はい?」
本日二度目の『はい?』が出るうらた。
諦めないんだ、この子。
いや、まぁ急に泣き出すとかがないから安心したけど。
そんな事をぼーっと考えていると、急に[パシャ]というシャッター音が聞こえる。
「…え?」
「考えている表情最高です…!永久保存…!あ、私の名前は立花咲です!よろしくお願いします!」
これが、この二人の出会いだった。