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愛し愛された者 [NARUTO]

第5章 第三次忍界大戦


はっきり言おう。




3代目すごくいい人...!

あのあと父さんは他の人に呼ばれて出ていった。私たちも一緒に出ていこうとすると3代目に呼び止められ、現在進行形でお喋り中だ。

好きな食べ物や好きなこと、最近楽しかったことや嬉しかったことなどなど、私たちが話すことを3代目はニコニコしながら聞いていた。

まあ、私がミナトさんの弟子だということを聞いたらすごく驚いた顔をしていたが、

いつのまにか私たちは3代目の膝の上に乗せられていた。


『そのあとイタチが私の布団に潜り込んで来たので一緒に寝たんです。』

「違うよ。逆、姉さんが俺の布団に潜り込んで来たんだよ。」

『あれ?でもどっちみち布団は隣同士にあるんだから一緒でしょ?』

「そうだけど...」

「はっはっはっ、お前たちは本当に仲が良いな」

3代目は私たちのそんな様子を見て大声で笑った。

そんな3代目をみて、私は聞いてみたいことができ、3代目の服をクイクイと引っ張って

『...3代目様』

と、呼んだ。

「ん?」

『3代目様が、一番大切なものはなんですか?』

「...難しい質問をするのう、」

『すいません。』

私の質問に、少しだけ驚いた顔をしたあとに苦笑いをしながら私を見た。

まあ、こんな子供からそんな質問が急に来るとは思わないよね。

「...ワシは、一番大切なものを一つに選べぬ。全てが大切なものだからのう、里も里のみんなも、そして、お主らも」

そこまで言うと、3代目はニコリと笑ったあと私たちをギュッと抱き締めた。

「本当は、里の者達を戦争なんぞに出したくはない、が、いつの世も戦争よのう。ワシ一人ではどうしようもできぬ」

私は3代目に抱き締められながら黙って話を聞いた。

「お主たちが、今の子供達が安全で平和な世界で生きていければいいとワシは思っておる。それは中々に難しいことじゃ。わかるか?」

私はその問にコクリと頷いた。

「...そう考えるのはワシが甘いからなのかもしれないのう」

3代目は悲しそうに笑いながらそう言った。




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