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愛し愛された者 [NARUTO]

第5章 第三次忍界大戦


『火影様が私たちをここに呼んだんじゃないの?』

「いや、お前たちを呼んだのは別の上層部の人間だ。」

父さんはそう言って、少し考えたあと、私とイタチの方を横目でみて、

「暗部を知っているか?」

と、聞いてきた。

「うん。あの、いつもお面被ってる..」

「そうだ。暗部というのは忍の中でも優秀な者を選抜した、エリート中のエリート」

『じゃあすごく強いんだね。』

「ああ、お前らを呼び出したのはその暗部のトップの人間だ。」

..!暗部のトップ..それって、もしかして、

「お前たちも名前くらいは聞いたことあるんじゃないか?“ダンゾウ"という男を」

やっぱり..正直言ってダンゾウはあまり好きじゃないな..

『ふーん、そうなんだ。』

「ああ、..ついたぞ。」

父さんは急に興味がなくなったかのように無表情になった私を不思議そうに見ながら、3代目がいるというテントの前までやって来た。

「火影様。フガクです。」

「入れ。」

父さんが外から声をかけると、威厳のある、少ししゃがれた声が聞こえた。

「失礼します。」

父さんは一言そう言うと、テントの中に入っていった。私たちは父さんのあとを慌てて追いかけ、テントの中に入った。

「私の娘と息子を連れてきました。」

父さんは私とイタチの背中を少し押して、前に出した。

『はじめまして。うちはツバキです。』

「うちはイタチです。』

私たちは頭を下げながら自己紹介をした。

「頭をあげよ。そんなに緊張しなくてもよい」

その言葉を聞き、頭をあげた。

「すまぬ、お前たちのようなまだ幼い、アカデミーにも通っていない子供をこんなところに連れ出してしまって..」

『..いえ、行くと言ったのは私たちですから。』

私がそう言うと、それに同意するかのようにイタチもコクンと頷いた。

すると、3代目は急に笑いだし、

「この子たちは大人っぽいな、お前にそっくりじゃ。娘の方は顔はミコトに似ている。将来美人になりそうじゃ。」

「ありがとうございます。」

「...フガク。この子たちを死なせるでないぞ。もちろんお前自身も..」

「はっ、」






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