第4章 幸せな日常
愛の告白?をした私たちは起き上がり、先程作り終えた花冠を持ってミナトさんたちの元へ向かった。
『ミナトさん、クシナさん、』
「ん?どうしたの?」
『花冠作りました』
「うわー!上手だってばね!!私こーゆーの少し苦手なのよね!」
あー、確かに苦手そう。でもある程度のことはできそうだな。クシナさんは、
私はあははっ、っと頭をかいて笑っているクシナさんに笑い返し、そっと近づいていき、クシナさんの頭の上に花冠をのせた。隣を見ると、イタチも同じようにミナトさんに花冠を頭の上にのせている。
『「プレゼントです。」』
私たちは二人声を揃えて言った。
実はこの花冠は私もイタチもミナトさんとクシナさんのために打ち合わせもなく作っており、お互いそれがわかっていたため何も言わず一つだけ作り、一緒に二人の元へ来たのだ。
双子恐るべし...
「私たちのために?」
『はい。似合いますね、さすがクシナさん、』
「もーー、可愛いってばねー!」
クシナさんはそう叫ぶと私の手を引っ張りギューッっと抱き締めた。
あまりの圧迫感に、うっ、と声をあげたがその圧迫感が気にならないくらい私は幸せだった。
私はクシナさんの背中にそっと手を回してこちらからもギュッと抱き締めた。
珍しく抱き締め返してくれた私にクシナさんは顔を輝かせてさらにギュッと抱き締めた。
『うぐっ、』
「クシナ!ツバキが苦しそうだよ」
「あっ、ごめんってばね!」
圧迫感から解放された私は肺いっぱいに空気を吸い込んだ。
『うっ、ゴホッゴホッ』
そしてむせた。