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愛し愛された者 [NARUTO]

第11章 管理人と特訓


『.....』


シスイの言葉に、正直驚いた。


まさか、そんな事を言われるとは思ってなかったから..





「で、俺が怒ってる理由だけどな?」


『っ!..いっ、ひゃい..!いひゃい..っ!』


そう言うと、シスイはさっきとは比べ物にならないくらいの力の強さで頬をつねった


あまりの痛さにシスイのつねっている手をバシバシと涙目で叩く。


「俺が前に言ったこと覚えてるか?」


そんな私をガン無視して話始めるシスイ。


『?』


「“お前の守りたいもの、大切なもの全部俺が一緒に背負ってやる。だから、俺に何でも相談しろ”」


『!』


私とシスイが初めて、二人でゆっくりと話した日。慰霊碑の前で抱き締められながら言われた言葉。


覚えてるか?と聞かれ、コクリと頷く。


「一族が滅びることも、イタチがそれをすることも、お前は全部知ってたんだろ?」


またさっきと同じように頷く。


「何度も言ってるよな?一人で何でもかんでも抱え込みすぎるなって、俺を頼れって」


真っ直ぐ目を見ながらそう言うシスイに、言葉が見つからず、目をそらした。


そんな私の様子にシスイは、はぁ、とため息をつくと、頬を解放した。


じんじんしている頬を両手で抑える。


「もっと、俺を頼ってくれ..今回のは言いにくかったんだろうけどな..」


頭を撫でながらそう言ってくれるシスイを見ることができず、俯いたまま言った。


『...シスイは、私の、守りたいものとか、大切なものとか..一緒に背負ってくれるって、言ってくれた』


「.....」


『...だから、私もシスイの守りたいものや、大切なものを一緒に背負おうって、思えた』


“俺が守りたいものや、大切なものを一緒に背負ってくれ”


あの時、そう言ったシスイ。


『...私は、貴方の、大切なものを、たくさん...奪ってしまった』


「.....」


シスイが大切にしていたもの..


一族、里での暮らし、平穏..家族...


全て、奪ってしまった...







そんな私が...







貴方を頼る資格なんて...








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