第2章 令嬢は必死なんです
「ミア、体調はどうだ」
「あら、ローレンお兄様」
コンコンとノックがあったあと、ローレンお兄様は私の部屋に入ってきて、私をみると、ニパッと笑って、私の頭を撫でる
くっ、なんだ、この手慣れた手つき!めちゃくちゃ気持ちいい。
ローレン・リリアンヌ
私が殺されたあと、フローラと殺した犯人を捜しながら、フローラへの恋愛感情を認識していく。
妹のように慕っていたフローラを女としてみていく、王道兄貴キャラ攻略だ
リリスを捕まえたあと、自分の気持ちを告白し、ハッピーエンドだ
「俺の顔になにかついているのか?」
「い、いえ…なんでもないわ」
13歳にもなる彼の顔をマジマジみてしまったので、不思議そうにローレンお兄様は首をかしげた
「それより、ローレンお兄様。今日はどうなされたのですか」
「ああ、ミアに来客が来ることを伝えに来たんだ。
グリフィスト・レオポルト殿下だ。」
「ぎょええええ!?」
「よかったな」
ローレンお兄様はにこやかに笑っていらっしゃるのに対して、私の心は優れない。
「(誰か、助けてーー!!)」
私は心から叫んだ。
「ローレンお兄様、ちょっと、抱きしめてくださらない」
「お?甘えているのか、仕方ないなぁ。ミアが甘えてくるなんて珍しい」
私はすかさず、ローレンお兄様に抱きついた。
私はなんでもするのだ。
「(ローレンお兄様、ローレンお兄様、そのチートなアレでお助けください。
ローレンお兄様ローレンお兄様助けてください。(以下略)
よろしくお願いいたします!!っと)」
私はローレンお兄様という神様の助けてもらうために念に込めた。
「あ、ローレン様!!なんという破廉恥な!!むやみに妹であろうが女に抱きつくなど」
「え……?」
「ミア様はもう11になられるのですよ!!」
部屋のドアが開いていて、メイドのしかっり者メアリーにみつかり、このあと、ローレンお兄様は一日中長い説教を受けることになってしまった
私、ミアは 念を込めたことでローレンお兄様からの助けを受けられなくなった