第2章 【後輩】×【失恋】
「蒼依先輩。こんにちは。」
「こんにちは。空くん。」
相変わらずにこにこしてる蒼依先輩。
「市倉先輩と付き合ったそうじゃないですか。」
「うん、付き合うことになったよ。」
きっと俺の気持ちを知っているだろう先輩に俺は質問をした。
「先輩は、本当に市倉先輩の事好きなんですか?」
うん。と頷く先輩。
「本当に?」
「うん。信じて貰えない?…信じてくれないなら、信じてくれるまで何だってするよ。」
そこまで言う先輩の言葉が嘘だとは思わない。
「彼女を絶対、幸せにしてくれますか。」
「数ヶ月後、別れたとかになったら許しませんよ…?」
俺が何を言っても先輩は笑ってうんうん返事をするだけだった。
俺が好きな、大好きな雨衣先輩が好きになった先輩を疑いたくはない。でも、それ以上に雨衣先輩を守れない様な先輩に、先輩は渡したくない。
「絶対幸せにしてくださいよ。」
「分かった。」
その一言だけ言って、先輩は俺の頭をくしゃりと撫でた。
蒼依先輩。
もし、雨衣先輩を幸せに出来ないのなら
俺が雨衣先輩攫っていきますから。
「…それと…」
「おめでとうございます。好きって気持ちが伝わって良かったですね。」