第8章 【犬系】×【放置】
「ねー、雨衣ー?」
「こっち見てよ。」
スマホ画面をじっと見る彼女に言う。
対して彼女はこっちを見てはくれない。
「ねえ、その夏月君?って子もかっこいいけど…」
「彼氏は俺だよ?」
流石に元気、と言われる俺でもこの状況じゃ溜息くらい出る。
「ねーってば。」
「雨衣ー?」
後ろから抱き付いても、頬をつついても、全く反応しない。
「…ねー。」
ちゅ。と唇を重ねると、やっと反応した。
「空?」
「…俺のことも、見てよ。」
「今夏月くん2枚取り出来るか出来ないかの間際だから、ちょっと待ってて」
むー…。
「そのイベントいつまでなの?」
「今日の13時。」
長い…。
あと1時間もあるじゃん…