第6章 ⋈* 俺様幼馴染。
「蒼依!」
彼の名前を叫ぶと、彼は驚いた後いつもの様に笑った。
「行かなくて良かったのかよ?空のとこ。」
「もう行ったよ。その後に蒼依の所に来たんだから。」
「蒼依が好き。」
にッと笑ってみせると蒼依は私に軽くキスをした。
「…嬉しい。じゃあ…空は?」
「空にはさっきまた偶然会ったから言ってきたよ。ごめんってね。」
空は満足気に笑った後、私に行ってらっしゃいと言ってくれた。空は優しいから、私に心配かけない様にしてくれたのだろう。
蒼依の居場所も、空から聞いた。
「そっか。」
蒼依は、ちゅ と私の唇や首筋に優しくキスをした。
「…今日、家くれば…?」
ぼそ、と言う蒼依に嬉しくなった私は、
「うん。行く。」
と、答える。