第39章 【片想い】×【告白】
「…」
放課後になり、今日は部活もなく、なにか本を読もうと図書室へ向かっていた。
考えながら廊下を歩く。考えれば考えるほど、疲れてきてしまって溜息を零す。
その瞬間、私は床に滑って転んでしまった。
なぜか床が少し濡れていて滑りやすくなっていたのに、考え事をしていて気が付かなかった。
「…!」
そして、私の転んだ姿は不運にも好きな人に見られてしまっていたようだった。
情けなさと恥ずかしさから、涙が出そうになり私は下を向く。
穴があったら入りたいと思っていると、頭上から声を掛けられた。
「…大丈夫か?…怪我は…。」
顔を上げる。上げて、私は驚いた。
私に声を掛けたのは、私の好きな人だった。
「…!…だ、大丈夫…。」
何とか答える。顔が熱い。
急いで立ち上がろうとすると、ズキンと足が痛んだ。
痛みに顔を歪めた私に気付き、こっちへ肩を差し出した。
「…足、痛いんだろ。」
「………え?」
困惑する私に早くと急かすように、ほら。と言う。
「……あ、ありがとう…」
そっと肩に手を回す。自分の手は、少し震えていた。
不幸中の幸いと言うべきか、保健室はすぐ近くだった。
保健室に着くと、保健室の先生がにこにこと優しく微笑んで「どうしたの?」と言ってくれた。
「足、ちょっと捻っちゃったみたいで…。」
保健室にある長い椅子に座って、先生に見てもらうと、
先生は他の先生に呼ばれすぐにどこかへ行ってしまった。