第34章 【桜】×【??】
「…蒼依さん…?」
通い続けて1週間くらい経ったある日、
蒼依さんは木に寄りかかって寝ていて、
私は起こさないようにとそっと隣に座った。
「…桜、また見れなくなっちゃうなぁ…。」
桜を見れば、出会った時とは比べ物にならないくらいに、殆ど散ってしまっていた。
「…雨衣ちゃん。起きて。」
ゆさゆさと、体を揺らされる。
「ん…?」
目を覚ませば、桜の木の下。いつの間にか私は眠ってしまっていたらしい。
桜の木の下、と言うよりは、蒼依さんの隣がとても落ち着くのだろう。
「おはよう。」
優しく私に言う。
私が来た時は寝ていたはずなのに。
「おはようございます。あの…いつから起きてたんですか?」
「30分くらい前?かな?よく分からないけど。」
「そ、そんなに!?もっと早く起こしてくれれば良かったのに…」
「ごめんね。寝顔が可愛かったから、つい。…それに、今日は最後の日だから…」
「…最後…?」