第15章 15.おしまい
相葉「あ、ニノじゃーん!」
帰り道をトコトコと歩いていると、
騒がしい男が前から走ってきた。
相葉「あっれ、泣いた?」
「は?うっせーわ
泣いてませんよ、全然」
相葉「泣いたよ、絶対。どーしたの?」
「…………別れたの」
相葉「……ふ~ん」
「…………ハァ……結構くるわ…」
相葉「…………がんばったね」
もしかしたら相葉さんは、
分からないようで分かってんだ。
やっぱり敵わない人
「ありがと…っ…っ……ご、めんッ」
そのまま静かに相葉さんの胸に寄りかかって、さっきの
みたいに泣いてた。