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星に願いを

第12章 12."ごめんなさい"






二宮「ん、帰るよ」

『え、あ、うん!』



二宮くんが彼氏になった。

初めての彼氏





二宮「手、つなごっか」

『え?』

二宮「寒い……だめ?」

『い、いいよ!』





男の子のくせしてちょっと小さい
二宮くんの手をギュッと握りしめた。


智くんの綺麗で大きな手とは違くて、
優しくてフワフワしたお手て







二宮「大野さん」

『え?』

「あらら、二宮くんとだ」






階段を下りる途中に会ったのは、
少し眠そうな智くんとめいさん



私たちと同じように手を繋いでる二人に胸がズキッとして二宮くんの手を強く握り直した。







二宮「俺ら付き合うことになって、
手出したら殺されるんでしたっけ?」

智「……そっか……おめでとう」





おめでとう。なんていらない。
涙が出そうになる。





智「別にいいよ。んなの守んなくて」

二宮「……そうですか。じゃあ手出そう」

『に、二宮くん?!』





二宮くんの小悪魔な笑みと、
智くんの悲しそうな顔を何度も見る。





『か、帰ろ。二宮くん』

二宮「うん。じゃあ」

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