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星に願いを

第9章 9.決めた道





居残りがあるめいちゃんを残して、
翔ちゃんと一緒に帰った。




「やっぱ、めいちゃんがいいな。オイラ」

翔「…………」

「……翔ちゃん?」



いつもなら"ひどいなぁ!"とか
"いいじゃん、俺でも!"とか言うのに無視?





「………二宮くん、良い男じゃん」

翔「好きって言ったの?」

「知んないよ、そんなの
あ、気持ち悪いって言ったの翔ちゃんだよ?」

翔「……そ、それは冗談で……」

「……とにかく……いいの。
オイラがいたら迷っちゃうでしょ?」

翔「智くん……」









あの子に彼氏ができたとき、

きっとオイラとまだ一緒にいることを
何も気にしないっていうのが想像できる。


そんなのさ、オイラだったら
彼氏からしてみたら絶対嫌なわけで……

でも、あの子は気にしない。

だから、事実を聞いたとき
混乱して迷うあの子が想像できるの。






翔「今日、1年生遠足だったんだって」

「へぇ……」

翔「動物園だって」

「動物園……ねぇ」





それは遠い記憶を思い出すキーワード

まだ小さいオイラとが、
頭の中で仲良く走り回って……






『智くん』







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