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イケメン革命 もし、こんな事が起きれば

第3章 もし、アリスが妊娠したら(ランスロット)


私はどう言われるかも覚悟を決め、執務室の扉を叩いた。
すると中から「誰だ」と聞こえた。

「ランスロット様、アリスです」
「入れ」

私は扉に手をかけ、中に入ると思っていた通りにランスロット様は机に向かって仕事なさっていた。

「すいません。お仕事中に」
「ああ、ちょうど終えたところだ。どうした?」

覚悟を決めたはずなのに口が開かない。
そんな時。執務室の扉を叩く音がした。

「誰だ」
「ランスロット様、ヨナです」
「入れ」

ヨナは赤のクイーンでランスロット様に絶対的な忠誠を誓っていて完璧な自信家。

「アリスじゃないか。どうして君がここにいるだ?」
「あの・・その・・・。」
「ヨナはどうして?」
「えっ俺はランスロット様にお届け物を届けに来たんだよ」
「そうなんだ」

ヨナはランスロット様に届け物を渡した。

「招待状か」

それはある事件でお世話になった貴族からの招待状だった。
内容は子供が生まれたのでお祝いのパーティーをするとの事でランスロット様に是に来て頂きたいとの事だった。

「主、どういたしましょう」
「この日は仕事がある。祝いの手紙を書いておこう」

「あの、ランスロット様は子供は好きですか?」
私は不意にランスロット様に聞いてみた。

「わからん。子供と接した事が無いからな」
「そうですか」

(どうしよう・・・妊娠したなんて・・やっぱり)

「アリス。今度は何がお前を不安にさせている?」
(えっ・・私、そんなに顔に出てたの)

「いえ、なんでもありません。私はこれで失礼します」

私は言えず、執務室を出た。
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