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ある晴れた日に。

第3章 3








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明日迎えにくるから。



そう近藤先生はいった。


大丈夫だろうか…。

気づかれないように行って、気づかれないうちに帰ってこれば
問題はないと言っていた。

けれど
もし見つかれば近藤先生は謀反を企てたと捉えられても仕方の無い事だ。
やはりこんな事やめさせるべきか…。



でも私には....


連絡をとる術もない…。




コンコン…


「(近藤先生…!)今行きます…!」



ノックの音に慌てて襖に駆け寄る。



「先生あのっ…!あれ…?」

「悪ぃな。近藤さんじゃねぇよ。」


そこには見慣れない制服をきた、見慣れない黒髪の男がいた。
てっきり近藤先生だと思っていたので驚きを隠せなかった。


「すいません。先約が入っていたので間違ってしまったようです。
ところであなたはどなた?
近藤さんと仰ったかしら?もしかして近藤先生のお友達でいらっしゃいますか?」


「…近藤さんは俺の上司だ。
近藤さんにあんたを攫ってくるように頼まれた。」


「まあ!そうでしたの!
それで近藤さんは?こんな無茶な事をして大丈夫でしょうか…」



心配そうに考え込むかえで。
男はおもむろに懐に手を忍ばせマヨネーズ型のライターを取り出し
胸ポケットのタバコに火をつけた。

そう、かえでを迎えに来たのは
言わずもがな真選組鬼の副長こと土方十四郎だった。


近藤に頼まれて来たはいいが、近藤にそんな無茶をさせて
心配の一つも口に出さないようなら
置いて帰ろうと思っていた。

だが、純粋に近藤を心配し涙目になったり
慌てたりする姿を見ていると、近藤のいっていた
「本当にいい子なんだ!助けてやりたいんだ!」と言っていた気持ちも、わからなくはないかもしれない。





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