第7章 恋の物語02章:
待ちに待った体育祭当日。応援する掛け声と応援団のエールが発声されている。(私達は白組のチームを応援している)着々と終わる中、いよいよ出番が近づいて緊張してきた。人という文字を飲み込みずらくて困ってると後ろから耳元で、優しげにーーー
「あれだけ頑張って練習したから、自信持って頑張ろう?一着なって優勝したらご褒美あげる・・・」
凄くくすぐったかったけど、今は競技に集中するべし。
「位置について、よーい、ドン!!」
赤組がリードしてる!白組も負けじと追いついてきている。そろそろだ。
「俺達の、愛の実力の結晶を見せつけてやるぞ。せーの、せ・・・」
「葵くん心ちゃん頑張れーーー!!いいペースだよ!」
呼吸がぴったり合って重なって一心同体になっている。抜いてもう少し・・・
「・・・一着だ。まだ喜ぶのは早いけど。総合優勝、心待ちしよう。」
午後の部が終わり、後は結果を待つだけ。優勝はーーー白組。優勝しちゃったよ。信じられない。