第2章 仲間
蛍丸「くーにーゆーき。主を連れてきたから挨拶しなよ」
?「蛍丸……主なんて信じるものやない」
ん?
眼鏡の美青年が落ちて……寝転がっている。
なんともハレンチな服……
「あの名前を聞いても……」
明石「別にええですけど……明石国行いいます」
「明石さんか……よろしく」
明石「明石でええですよ」
こちらと目を合わそうとはしてくれないが、一応話はしてくれる。
あれかな。
仲良くはしたくないけど、とりあえず話しておこう、くらいに思われているのだろうか。
まあ、これが普通の反応かな
蛍丸「ねえねえ主、手入れ回りが終わったらさなにかするの?」
「本丸の掃除かな……畳とか襖とか新しくして綺麗にしながら、みんなのお部屋の割り振りを考えようかなって」
明石「部屋……あるんですか?」
「ん?もちろん……まだ刀のことは勉強不足だから誰かと一緒の部屋がいいとか希望があったら聞くからね。でも部屋の割り振りの前に台所とかお風呂を最優先で綺麗にしなきゃな……」
みんなもお腹が空いてるだろうからそこは迅速にお願いして……政府へのお知らせとかあるし、これからやることがいっぱいだな……。
部屋の位置の把握と使い物にならない畳とかの注文の数とか……
蛍丸「そっか……主、忙しいんだね……」
「……んー、そうだね。当分は忙しいかもしれないけど蛍丸は私になにかお願いでもあるのかな?」
蛍丸「大したことじゃないんだけど……主のこと、もっと知りたいから話したいなって」
恥ずかしそうに告げる蛍丸に、私は咄嗟に胸を押さえた。
か、可愛いっ……