第3章 極星寮へようこそ
創真side
青木「おらぁ!!追加だ!食えっ 裏の畑でとれたばかりの野菜詰め合わせかき揚げ!」
俺はざくっとそれを食べる。
創真「不味いわけが無い!」
うめぇ…!
青木「うははは!美味いだろうそうだろう!」
佐藤「まぁ俺が先週出したエビフライの方が旨かったけどな」
青木「おうおう…極星一の味オンチかてめーコラ料理人なら皿で語ってみろや」
佐藤「ッッ等だ八分ほど待ってろ…」
絶対どちらも美味いと思うぜ。
悠姫「ちょっとぉ!そうやって毎回作り過ぎるんだから程々にしなさいよねっ!」
吉野がちょっぴり注意をする。どんだけ作るんだ?
青木・佐藤「うるっせえジビエ女!!獣臭ぇんだよお前の部屋周辺!」
息ピッタリ…ってか、吉野怒ってるよな…
悠姫「…そんな事言う奴には私の禽獣ちゃん達の魅力を教育し直しちゃうぞ!」
キャピッと語尾に星が付く勢いで言う吉野。怒らせてはいけない人物だ!気をつけよう!
悠姫「小一時間ほど待ってて…」
恐ろしいオーラを放つ吉野…
「!?悠姫、この時間から鴨か何かしめる気だ!」
恵「悠姫ちゃん落ち着いて~!」
田所の焦った声。あ、料理を披露するなら俺も出さなきゃね!
創真「待て待て!ここは一つ俺が今日作った新作料理を…」
佐藤「おお幸平!よっしゃ来いやあああ!」
パクリ、俺の料理を口に入れた…のはいいけど。
創真「あ、ごめんそれ失敗作だったわ」
佐藤「マズー!!」
体が震え、物凄い勢いでブーっと吐き出す様子が面白くて、ついニヤッとしてしまった。
悠姫「あははははは!」
noside
別室。極星の生徒の笑い声を聞き大御堂ふみ緒は目を閉じ、懐かしきあの頃を思い出させたあの顔を思い浮かべていた。
一色「あぁ…本当に楽しい夜だね今夜は…」
三人以外が全員寝て静まり返った頃、一色慧はポロリと言った。
一色「あらためて歓迎するよ創真くん!よろしくな!」
創真「やー…こちらこそです~」
お互いにもう一度挨拶を交わす。
「あれもう料理が尽きたね。」
一色「鰆の切り身があった筈だ。僕が何か作ろう。」
創真「その格好で調理するんすね…」
創真は裸エプロンのまま調理をしようとした一色慧に多少引きつつ、ツッコミを入れた。