第2章 決勝
わたしはどーすればいいの
わたしは
飛んできたボールをファーストタッチしてしまったわたし
「ごめっ」
仲間がフォローにはいりスパイクをうつ
また高い壁に跳ね返され
長嶋ちゃんが拾いわたしのもとへ
だれにあげるべきか
「かれんっ!」
手を挙げてる美沙
美沙へとあげる
スパイクをうつ美沙
ドンッ
あ、、、
まただ。
わたしの見極めが甘いの?
わたしがちゃんと壁をみえていれば。
わたしが
「かれんちゃーん!がんばれー!」
聞き慣れた声が耳に入る
「情けねーーぞ!おまえが諦めてどーすんだアホっ」
と気合いの入る声。
まだわたしにできることは
向かってきたボール
トスを上げるフェイントで
そのままボールをおとす。
トンッ
「かれんナイス!」
「歌恋さんナイス!」
やっと回ってきたサーブ権
サーブで決める
ピーッ
ホイッスルと共にボールを高く
ジャンピングサーブ
ドスンッ
相手のコートへと勢いよく落ちる
「かれんちゃんもう一本ナイッサー!」
観客席からのこえ
いつもより真剣で真面目に応援してくれてるのがわかる
ふう と深呼吸をして
ボールを再び高く上げる
サーブをうつ
キレイにレシーブされ返ってくるボール
「かれん先輩っ!」
理香子ちゃんがわたしへとつないでくれて
わたしはスパイカーへと。
またブロック
そして長嶋ちゃんが拾いわたしはトスを上げる
再び引っかかり
なんどもなんども
高い壁に跳ね返される
同じラリーがつづく
みんな体力も限界
わたしはトスを上げていいの?
また生じる迷いが、、、、
もうだれもトスを呼ばなくなった。