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いちご☆恋模様

第4章 腹の底から


「宗介、お疲れ」
「おお、お疲れ」

合同練習が終わった。更衣室で着替えていた俺のところへ、凛が髪を拭きながらやってきた。

「なあ、お前、今日何で遅れてきたんだ?」
「・・・用事だよ」

不意に凛に聞かれ、着替えをする手が止まる。

「用事?何の?」
「別に・・・たいしたことじゃねえよ」

さてどうやって切り抜けようか、そう思っていると、凛の方から話題を変えてくれた。

「あ!!そういやお前、江に聞いたんだけどよ」
「あ?」
「ヒカリのこといじめた?らしいな」
「はぁ?」
「ほら岩鳶の1年の・・・えっと小さめの奴」
「ああ・・・別にいじめてねえよ。少し話しただけだ」

あいつ・・・言いつけやがったな。だが、俺はいじめたつもりは微塵もない。まあ・・・反応が面白かったから、ちょっとからかったといえば、からかったかもしれない。

「お前、ただでさえでかくて目つき悪いんだから気をつけろよ?」
「わかってる・・・そんじゃお先」

でかくて目つき悪いのはガキの頃からだろ、などと心の中でつっこみながら俺は更衣室を後にした。
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