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交わりの祠【R18】

第4章 交わりの祠


交わるとは肉体的な行為を意味しており


印の無い者同士が交わっても意味は無い


そして、それは体の相性も重要だと言える



基本的には昔から当事者の相性は良いとされていた


それは互いが互いを高めあえる存在であり、魔力のレベルバランスが良いからだ



「私の時は結婚した後だったのよね…」



菊が呟く



菊は親の決めた相手と結婚を余儀なくされた


鈴音の祖父である


祖父は優しく、すぐに家族として順調に新婚生活は始まった


だが、家族愛はあっても異性に対する愛は無かったという


結婚から三年後、菊は魔力の減少に悩んでいた



そこで菊は先代に相談し、同じ悩みを抱えた黒闇家の当主に会うことになったのだ



相手も既婚者


しかし、出会った二人には愛が芽生えるのはよくある事だった


互いを求め交わる事から、いつしか交わる事で魔力が増すようになっていた



しかし、二人には家族がある


結ばれることは無かったが、忍びで何度も逢瀬を重ねたのだという


結婚後の交わりは歴代の中でも当然のようにあった



そのため、この交わりに関しては歴史書に残さない事がルールになっている


そして、<交わりの可能性>があると事前に後世に伝えるのは禁止だった


何も知らずに惹かれ合うことが重要だと言われているからだ




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