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突然ですが、これから貴女は諜報員です。

第9章 非化学的に証明


やがてイビルはZI7の幹部になり
〝森羅万象の文明〟を発見
総指揮官の座についた
その頃からZI7が黒い組織になった
国を消滅させ、その国民に
人間とは思えない程の残虐な行為をした


「アステルから電話なんて珍しいね〜
どうしたの〜」


「消滅の国から生きて逃げ出した人間を
2人保護した
8歳の女の子と9歳の男の子だ
909の人員になってもらう」


「ほ〜ん… それは安心だね〜
イビルから守らなきゃね〜」


「当たり前だ 絶対に2人は守る
後で写真を送る」


イビルが国を消滅させた
だから俺たちが止めていれば
こんな事にはならなかったのかもしれない


「あ〜 これが消滅の国の子ね〜…
ん…?」


恐らくレンとティナは兄妹だろう
でも、ティナの外見の特徴には心当たりがある
論文を読み老けたからね〜


「ティナって子、吸血鬼なんじゃないの〜?」


吸血鬼の論文には記されてあるだけで
確信たる結果の記載は無かった


ーーー


いつの間にか黒い天井に変わっていた


「あ〜… 最悪な夢だね〜」


何度も何度も夢を見る戒めのように

俺とアステルとイビルは
何かの論理に基づいて一緒にいたわけではない
大切な人だから
というなんとも不安定要素のある繋がり
俺からしてみれば〝非化学的〟


でもそれは脆く崩れてしまった
今はアステルと2人で
イビルを潰す事を計画している


大切な人が変わってしまう時に
自分はどうすればいいのか
もしかしたら解決策があったかもしれない
そんな仮説も考える

だから、レンに証明してほしい
レンにとって大切なティナを救ってほしい
そのためには
レンを化学研究班に配属させなきゃ始まらない


俺には証明出来なかった


「レン頼むよ〜
非化学的に証明してよ〜」


lexxの総司令官の呟きは虚しく響く



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【profile】


名前:クロス
性別:男
年齢:53
身長:181cm
前部署:化学研究班 成績)最優良
現職:lexx総司令官
得意:薬学


名前:アステル
性別:男
年齢:53
身長:178cm
現職:909最高官
得意:歴学


名前:イビル
性別:男
年齢:52
身長:176cm
前機関:世界文明研究会
現職:ZI7総指揮官
得意:文明学
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