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突然ですが、これから貴女は諜報員です。

第9章 非化学的に証明


ティナを連れて帰ってから数日経った


「レンまだやるのか?流石に俺も帰るぞ?」


「すみません…
もう少しだけ知りたいことがありまして…」


「いや、別に構わないんだ…
そんなに熱心なら次期リーダーはレンだな」


「そんな…! 僕じゃ荷が重いですよ
それに調査偵察班に行きたいんです僕は」


「はっきりと言うんだな、残念だ
まぁ、いい、また明日」


僕が所属している
化学研究班のリーダーはいい人だ

…そんな事はさておき


ここに所属されてから
独学で調べてきているものがある

空想上の半分人間の生き物
人狼、人魚、ケンタウロス…
これらは人間が創り出した存在しない動物


…だと思っていた
ある大昔の論文を読み漁っていた時に
それは発見した

どうやら半分人間の生き物には
モデルが存在していたらしい

もしこれが新聞に載っていたら信じていない
非化学的な事は信じないからね

でもどうだ
化学論文に結果付きで載っていたら…

気になって独学で調べ始めた

そして、こんな項目を見つける


・生物の血を吸って生きる
・食べ物は珍味を好む
・主な活動は夜
・太陽の光に弱い
・紅い瞳
・容姿は皆、美しい
・特に夜に美しく輝く
・全ての能力が人間より優れている


そう… 〝吸血鬼〟

吸血鬼の血は受け継がれていて
吸血鬼の1族が存在するとかしないとか…

また例外もある
突発的に人間と人間の間に
吸血鬼が生まれてくる事も
ごく稀にあると記載されている

ただその実例は確認できておらず
『そういう人もいる』というだけで
誰かの血液サンプルが載っている訳でもない


でも、少し引っかかるものがある


「珍味を好む… 紅い瞳… 美しい容姿…
特に夜に美しく、能力が優れている…」


全てではないが
ティナに当てはまっているんじゃないか…?

いやでも待った

僕らが吸血鬼の1族の話は聞いたことがない
ましてや、僕の両親とティナの両親なんて
ほぼ同一人物みたいなものだ
正真正銘、人間なのだから…


でも、例外の突発的に生まれる事もある
って言うのも気になる

僕らの家系は皆青い髪に紫の瞳
それはティナの両親も同じ

なのにティナだけ紅い瞳のオッドアイ
そして紫のメッシュがある

なんでこの論文は血液サンプルを載せないんだ!
非化学的なら僕は信じない…
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