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突然ですが、これから貴女は諜報員です。

第2章 諜報機関へ


カーテンから光が差している
時刻は朝の7時
昨日はティナが僕の鼻にキスしてくれた
実は狸寝入りしてたなんて言えないだろう?

今日から諜報機関ね…
安定しない日々は慣れいてる
僕を愛してくれた家族との縁を切り
親を失ったティナと共に歩む事を選んだ時から

鼻へのキスは〝愛玩〟

僕はティナがぐっすり寝ている事を確認して、
彼女の喉にキスをしたーーー


〝 君の事しか想っていないよ 〟


ティナは僕に恋愛感情なんて抱いてない
のはわかっている
それでも僕は
双子のような君の事が大好きなんだ

女性として…


僕が右耳に付けているイヤーカフと
ティナが左耳に付けているイヤーカフは同じもの
オーダーメイドだから世界で一つしかないよ…
君は〝兄妹の印〟と言っていたけど
僕にとっては〝恋人の証〟がいいな… なんてね


ティナは美しい
僕なんか比にならないくらいに
髪にある紫色のメッシュや
紅い目のオッドアイからして、
所々〝紅〟の色素が入っている
僕たちの一族はそういう人はいない
ティナだけ突発的にそういう風に生まれた


その美貌を愛想よく振りまけば
こんな大変な世界に入らなくても
生きていけるのに
君は茨の道を選んだ

君の親の敵のために…

そんな君を1人でなんて僕が出来なくて
愛されていた家族に別れを告げて
君と共に茨の道を歩む事にした
〝良き兄〟としてね…


さぁ… 今日からまた忙しい日々が始まるよ


「起きてティナ… おはよう。
朝は何を食べる? レーズンパンに青汁かい?」


「レンおはよ…
そうやって私の嫌いなモノonlyの
朝食にする気なの…
普通にカエルのお刺身にケチャップでいいから」


「世の中の普通の定義を破壊してるよ…
まぁ、いい
そんなものこの家にあるのかな…
準備するね」


17歳の美青年と
それによく似た16歳の美少女は
朝の支度を始めた
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