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太宰さんのいもーと【文豪ストレイドッグス】

第1章 妹の悩み


ピンポーン

ピンポーン

ピンポーン

ピンポーン

ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポン

「ん……うる、さい……」

朝っぱらから誰だよ、こんなピンポン押して来る奴。

「おい!起きろ!つーか起きてんだろ!」

中也でした。

「起きてませーん!」

大声で返事したらまた怒声が響いた。

「起きてんじゃねーか!!いいから出てこい!」

「今何時だと思ってんの!?

えーと…………朝の……9時!!9時だよ!」

目覚まし時計を確認しながら叫んだ。

「いい加減にしろ!ドアぶっ壊すぞ!」

「先週壊したばっかでしょ、流石に一ヶ月に十回も壊されたら金無くなる。」

ガチャりとドアを開けるとそこには仏頂面の中也が。

「今日は朝の6時から会議だった、忘れたとは云わせねぇよ?」

「えーそうだっけ。」

「昨日あれだけ、云っただろうが。」

「私は憶えてないよ、中也ボケたの?」

「ボケたのは手前だろ。」

「私まだ20なんだけど。」

「俺だってまだ22だ。」

何時も通りの会話をし、そのまま寝ようと思ったら。

「おい、何してる。」

「何って何が?

私は一日12時間以上寝ないと働けないのに

中也が4時間目で起こしたからまた寝ようとしただけ。」

「おい、今なんつった。

4時間だと?今9時じゃねえか。てことは5時に寝たってことだろ?

だったら会議出れるじゃねえか!」

「気のせいだよー、そんなことは無いさ。

で、何しに来たの?」

「あー、そうだった。

芥川が今人虎追いかけ回してんだろ?」

「あーそうなの?」

「手前の部下だろうが!」

「口を開けば太宰さん太宰さん云うような奴は知らないよ。」

「あいつまだ云ってんのか。」

「さぁ、どうだろうね。

とにかく彼の尻拭いなんかするつもりは無いよ。」

「俺が云いたい事分かってんなら、今の時間何だったんだ!」

「中也は少し怒鳴り過ぎだよ、禿げるよ。

あ、もしかしてその帽子は……!」

「禿げてねぇよ!!

つーかつくづく太宰に似てきたな。」

思わず顔が歪む。
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