第47章 嬰へイニ 戦(5)
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「ほう。貴様、馬に乗れたのか」
と黒馬に乗った信長様が言った。
「はい。足手まといにはならないようにします」
「咲良、あんたは俺と一緒の陣だから後ろだよ」
と家康がやってきた。
「では、信長様。ご武運を」
「貴様もな。咲良」
信長様はそう笑い、前を向いた。
私は、家康の後を追う。
「咲良、絶対怪我はしないでよ」
「え?」
急に言われたことに驚く私。
「咲良が怪我されると……」
と家康の声が小さくなっていく。
とその時
「兄上は『咲良が怪我されると、俺は悲しい』と言いたいんですよ!」
と純音がやってきた。