第47章 嬰へイニ 戦(5)
「咲良……って、どしたんだその格好!!!?」
急に入ってきた秀吉さんが驚く。
「可愛いでしょ?私が初陣した時の装備ですよ。」
私の手にあるのは、弓矢と純音さんからもらった、短剣二本。
「純音何言ってるんだ……?咲良は、ここが一番安全なんだぞ……」
秀吉さんの声は震えていた。
だから、私はちゃんとはっきりした声で言った。
「秀吉さん、戦場に来ればどこにも安全はないものです。だから、私は自分のもは自分で守ります。だから許してください」
私は、お辞儀をする。
「秀吉さん、いいでしょ?もし、咲良さんに何かが起こったら私が命かけて守るから」
と純音さんがフォローしてくれた。