第44章 トミハ 戦(3)
(ここから百合子目線です)
私は、人質として豊臣の馬に乗っていた。
「勝手に逃げるなよ。」
とさっきから言われる。
逃げようかな?
と、ふと思う。
と、その時であった。
ぴいいいいいいいいいいいいい——————————
何処からか甲高い音がなる。
「な、なんだ!!?今の音は!!?」
と、前方にいる信長様が止まるように指示する。
そして、また
ぴいいいいいいいいいいいいいい——————————————
とさっきと別の場所で鳴る。
私は、その場所が大体何処らへんなのか分かると青ざめる。