第36章 ニ 未来の話〜義元〜
「これは……?」
「ここは、俺の部屋。骨董品を集めているんだ。」
義元は、そこから琴をとる。
「んで、この琴が君が触った時に変な表情になった琴。」
と持ってきた琴には前まで付いていなかった、紅葉の絵が彫られていた。
「紅葉……?」
「うん。さあ、次はこっち。」
義元は、部屋に案内する。
ーシュッ
「ここが君の部屋。自由に使っていいよ。まあ、俺のお城じゃないからそんな風には言えないけど……。」
『今川義元』
織田信長により、打たれた人物だったよね?
「どうしたの?」
「え?い、いえ……。」
と私は少し後ずさる。
「そうだ。君、佐助と同じ未来の子でしょ。なんか教えてよ。佐助教えてくれないから。」
……一体何者なんだ!?