第35章 ハ 人質〜謙信〜
「信玄と義元帰ったのか?」
上座には謙信様が座っている。
「ん?その女……。」
謙信様の目が光る。
「おや?謙信も天女にあったのか?」
「ってことは、織田の姫君っていうことも?」
と二人がそれぞれ言う。
「織田の姫君?おい、女。嘘ついたな。」
いや、あの時は仕方がないじゃん!!?(参照:嬰弍点二)
「あの時は、あなた方が私たちの敵と知ったあとだからデス。あと姫君じゃないです。ゆかりの姫君です。」
私は、そこだけは訂正してほしい。
「そして、人質として捕まえたのか?信玄、義元?」
二人は、顔を合わせて
「「そんなことないだろ/でしょ?」」
え?
じゃなんで捕まったの私?