第29章 嬰弍点ト 軍議〜???〜
「咲良さん……顔色悪いですよ?」
と純音さんが言う。
「え?ちょっとね。」
午後の部の仕事を違う人に頼んで、私は、一人部屋に篭っていたのだ。
誰にも何があったか知らない。
だけど、今から始まる軍議で私がショックを受けて理由がわかるだろう。
ー広間
「戦をする。光秀。」
「はっ。越後の龍と甲斐の虎が生きておりました。」
「なに!?」
「まだ生きていたのか。」
……
体が重い。
吐き気がする。
どうして、私はこんなに戦が嫌いなのか?
未来ではなかったから?
違う。
人が死ぬから?
それもあるが違う。