第28章 嬰弍点へ 戦〜佐助〜
私は、ある一つの装飾品を取る。
綺麗……
未来の日本にはない特殊な構造をした装飾品であった。
「気に入るものがあったんですか?」
「ええ。面白い構造の匂いがします。いえ、音がします。」
……って
え?
私、誰と話してるの?
私は、後ろを振り返る。
そこには、先ほどまで一緒にいた佐助くんであった。
「佐助くん?何でここに?」
「これでも俺、忍びだから。」
と無表情で言う。
無表情……
だけど、
暖かい音がする。
「で、どうしたの?さっきまで一緒にいたのに一回別れて、再び会う……。何かあったの?」
私は、装飾品を置く。