第27章 嬰弍点二 一時休憩〜謙信〜
「佐助、この女と知り合いだったのか?」
「ええ。と言うより、同じところで生まれましたから。」
まあ、そうですよね。
「女、貴様にいろいろ聞きたいことがある。」
「何でしょうか?」
嫌な予感。
「貴様は何故安土城の者なんだ?」
なんて答えよう……。
でも、この人すでに姫君って言う感じになっちゃてるしな……
ああ〜、どうしよう……。
「謙信様、咲良さんは安土の武士の女中ですよ。」
佐助くんナイス!
「そうなんです。だけど、まだ下っ端で……。」
「ほう。」
何だ、このいいもの見つけたみたいな目は……。