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真昼の月 真夜中の太陽 【気象系BL】

第7章 僕が僕のすべて


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-雅紀side-





ユウさんの車に揺られ、
会話もないま到着した場所は‥‥ 繁華街の奥に佇んでた


子供じゃ決して立ち入る事が出来るないような、高級感のある建物だった


近代的な造りに、内装は高級ホテルそのもので‥‥


赤い絨毯

高そうな調度品


迎えてくれた黒服の男の人にユウさんが話し掛け


しばらくすると、
後ろで固まってた俺に手招きした




「会員制なんだ。誰でも入れる訳じゃないみたいでね」

「そうなんですか」




落ち着かない雰囲気に
キョロキョロしていたものの、


ヤケに見栄えのいい従業員に頭を下げられると
恥ずかしくなって思わず俯いた


ホントに‥‥?


さっき聞いたばかりのユウさんの話


一見、そんな雰囲気じゃないのに‥‥


確かに、お金持ちそうな人しかいないけど


ユウさんの前を歩く黒服の男の人を着いて進むと
ロビーを抜け、高級なBARスペースを横目に更に奥へと進んでく


照明のトーンが落ちた段差の前に目立たない扉があった






「今までのはカムフラージュだよ」

「‥‥‥」

「扉の奥が‥‥カズの職場だ」






ギュッと心臓が締め付けられる


車に乗ってる時も、
この場に足を踏み入れた時も


覚悟は揺るぎなかったのに‥‥急に足が竦んだ




「マサキ君‥‥」




振り返ったユウさんが、心配そうに俺を見つめた




「止めておこうか。‥‥わざわざ見る事もない」




開いたドアの隙間から

黒い壁が覗いてる


あれが、俺の知らない裏の世界の入り口か


ニノが、俺のために‥‥って


自ら踏み出した場所なんだ






「大丈夫です。‥‥行きます」






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