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【A3!】劇団員たちとの楽しい日常。

第7章 コスモスと悪戯。



「ひッぅ、」


 まるで歯型が付いてしまったのではないかと思うほどの力で噛まれると脳が痺れそうなほどの快感が貫き、その余韻が立っていられないほどにじわじわと快感を全身へと巡らせる。万里くんへ凭れるように体勢を崩すと一度離れた唇が歯型へとキスを落とし、ぢゅ、と音を立てて強く吸われた。それにすらも体は震え、ついには崩れ落ちるように腰が地面についた。


「そんなにヨかった?」


 にやにやと下品な笑みを浮かべる万里くんが容易に想像でき、ぷいと万里くんから顔を背けた。背後の万里くんが地面へと腰を下ろすと軽々と体を持ち上げられ、万里くんの足の上に向かい合う形で下ろされる。きちんと正面から見た万里くんの顔は案の定下品な笑みを浮かべていて、くそうと心の中で小さく悪態を吐いた。


「キスマークつけてもい?」

「、や、やだ」

「じゃあちゅーしてい?」

「…、…やだ」


 少し考えてから断ると万里くんの表情が拗ねたようにむっとなる。たまに見せる子供っぽさに小さく笑うとぷいと背けられた万里くんの頬に唇を押し付けた。つもりでいたのに、不意にこちらへ顔を向けた万里くんの唇へとぶつかる。驚いて視線を上げるとしたり顔の万里くんと視線が絡み、一度離れた唇がまた重なった。うっすらと口を開くとにゅるりと舌が入り込み私の舌を追って掬い取る。頬に手を添えられ、私は万里くんの服の裾を握った。


「…な、部屋いかね」


 僅かに離れた唇の隙間から万里くんの声が零れる。まだ洗濯物も全部取り込んでないのに、と返事を迷っている間も万里くんの唇は私の首筋に吸い付き赤く痕を残してた。深い口付けと性感帯への刺激に思考が蕩ける。洗濯物のことなんて後回しにしようと万里くんの言葉に小さく頷くと立ち上がった万里くんにそのまま抱き上げられた。
 まだ日は高く、みんなが帰ってくるまでは時間がある。




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