第26章 HAPPYBIRTHDAY 2017 .11. 26
翔「お疲れ様 智くん」
パーティが終わって
ボーイに智くんをスイートまで案内してもらい
部屋の中で 智くんを迎える
智「翔くん …なに?この部屋…」
翔「疲れてるとこごめんね 今度は俺のパーティに付き合ってくれるかな?」
智「あのパーティがサプライズだったんじゃ…」
翔「あれは4人からのお祝い ここからは俺の ね?」
用意しておいたのは
料亭に依頼して作ってもらったシャンパンにもあう和テイストの軽めの料理
智くん 重めの料理はそんなに食べられないから
後は 智くんの生まれた年のシャンパンと
年の数だけの青い薔薇
智くんの好きな 濃厚なチョコケーキ
ベタだけど ね
智「翔くんらしいや(笑)」
翔「そう?」
智「ん」
クスクス笑いながら ソファに腰掛ける
そんなにベタだった?
翔「誕生日 おめでとう」
智「ありがとう」
シャンパンで乾杯して 料理を軽くつまむ
翔「智くん はいこれ」
智「ん?」
翔「気に入って貰えると嬉しいけど」
智「え…」
子供がプレゼントを開けるみたいに
ガサガサと音を立てて 袋を開ける
智「これ…」
翔「いい被写体があったら逃さないように」
一眼レフのデジカメ
あなたの絵の為になるものを選んだつもり
なんてのは建前で
あなたの瞳に映るものを俺も見たくて
翔「あと これ」
智「なに?」
翔「温泉の旅行券 あなたのご両親に …智くんを生んでくれてありがとうの気持ち」