第23章 友情に嫉妬
ニ「…はい」
相葉さんの両手が そっと
私の両手を包み込む
もちろん嫌なんて思わない 寧ろ安心する
相「…ギュって して…いい?」
ニ「…はい」
離れた両手が 背中にまわり
そっと 本当にそっと 包み込まれる
相葉さんの胸に 顔を埋めて
相葉さんの匂いを鼻腔で感じながら
安心するけど 鼓動が早いのがわかる
相葉さんの鼓動も早い
相「…落ち着くね」
ニ「落ち着きますね」
相「でも 何だろう …ドキドキするね…」
ニ「はい…」
よく おじさんと手を繋いだり
ハグしたりするけれど
おじさん相手にはこんなにドキドキしない
て事は やっぱり私は
そんな事を考えていたら
相葉さんの手が 背中から離れる
寂しいと思いながら
顔を離して相葉さんを見れば
見慣れている 優しい笑顔なのに
その瞳の奥に見え隠れする 欲情の色
顔が近づいてくる
そっと目を瞑ると 唇に温かい感触
相葉さん
あなたも そう思ってくれるの?
私が あなたをいとしいと思うのと同じで
あなたも
私をいとしいと思ってくれるの?