爆乳政治!! 美少女グラビアイドル総理の瀬戸内海戦記☆西海篇
第4章 九州 大宰府
夜中に一睡もできず、屋代島陥落の報を待ち侘びていた吉野菫と九州鎮台総監部は夜が白んで来るに至って漸く陥落の報を聞き、安堵と共に一斉に睡魔に襲われる事となった。本来は朝食を取りながら一同会して今後について協議するはずであったのだが、夜営や深夜勤務に慣れている総監部の軍人や首相府付きの官僚達に対し、あくまで日が昇り、日が沈む、その間を勤務時間として定めて率先してノー残業デーを導入している吉野菫には夜通し待ちは堪え、側近の蓮池夏希と総監部出向中の軍人陶山聖尚(すやま としなお)の提言で各員3時間の仮眠を取る事となった。総監部に詰めていた高級幹部達が司令部の円卓を立ち、それぞれの仮眠場所へ去って行くと、今度は下っ端達の仕事が本格化する。寝る事を知らないとされていた「鎮台の小姑(こじゅうと)」こと諫早利三(いさはや としみつ)海兵少佐と鎮台総監部の作戦課課員の隈部武雄(くまべ たけお)が指揮を採り、高官が目覚めるまでの時間で多くのスタッフ達が現状の掌握と会議のための諸務をこなしていた。