爆乳政治!! 美少女グラビアイドル総理の瀬戸内海戦記☆西海篇
第2章 屋代島攻防戦
俺は日本の旗を掴んだ。そして、這いつくばりながらそれを持ち直して足元に匍匐前進の形のまま伏せているテッドにサンジの額を割った方角へ発砲(fire)し制圧する様に命じた。
「よせよ、何するつもりだっ!?」
もうひとりの士官で、陸軍大尉のジョニー ワイズマン(Johnny Wiseman)が仰向けのまま叫ぶ様に問うていた。そんなもん、聞くことかっ!? カマ野郎がっ!
「日本の旗を立てて来る」
「馬鹿かっ! 死ぬだけだっ!?」
ワイズマンは語気を強めて俺を諌める。
「同盟国の役目は奴らへのサポートをしてやる事だ。忘れたか?」
「そういう問題じゃっ!」
「陸軍はすっこんでろ」
「ああっ! お前、何を」
「サンジは海兵だ。海兵の始末は海兵でつける」
「アイツは陸軍だろうがっ!」
ああ、鬱陶しい。そういう事じゃねぇ。
…もうよせ。決心ってのはぶれたら戻らないんだ。
「海兵の俺が預かったんだから海兵だ。…そんじゃな」
「おっ、おいっ!! 戻れ、戻るんだ、ケリーっ! ショーン ケリーっ!!!」
ひたすらに駆けた。諦めたテッドとワイズマンの怒号混じりの制圧火力が頭を掠かすめていく。ストーカーは引き金に指を掛けて、俺をスコープから覗いている筈だ。