爆乳政治!! 美少女グラビアイドル総理の瀬戸内海戦記☆西海篇
第2章 屋代島攻防戦
ジイさんが竜巻送りにされ、バアさんがそのショックで卒倒して旅立つまでの間、俺の放課後は、ジイさんが役場近くで同性愛者をシメに行く「遠征」に出かけてなけりゃ、
「ショーン、イイ物を見せてやる」
の一言で終了した。イイ物を見せ終わると、大抵ジイさん達のベトナムトークで俺をあやす。終いには、ベトナムのソンミ(Son My)村近くで腹痛起こしてひっくり返っている間に「ベトコン(Vietcong)狩り」に加わり損ねたジイさんの戦友ジェフ(Jeff)が興奮しだして、未来あるショーン青年は匍匐(ほふく)前進やら手榴弾の引き抜き方やらを叩き込まれていた。…士官学校の同輩達が父親とキャッチボールをしている間、俺はジイさん達から海兵隊魂を注入されていた為に、竜巻で逝っちまった後に残されたのは、ガチガチの海兵隊ボーイ、「エドワード ケリーJr」だったわけだ。おかげで都会育ちの、「観葉植物」野郎共とは違って、少しはマシな訓練生時代を過ごせたが、日焼けのし過ぎで民主共和党支持者の海兵大佐からスカンを喰らって昇進は見込めなくなった。そして、若くして海兵隊魂を注入しないと手にいるのかいないのかも分からない虫でもついた様な感覚に襲われる俺がやって来た事が「評価」され、極東の島国、日本に流される羽目になった。
俺がいるセトナイカイの島スオウオオシマは1週間に渡る戦闘の末に、漸くアメリカ軍の手に落ちる。いや、アメリカの同盟国である日本帝国に落ちるのだ。アメリカ軍は日本のホンシュウの半分とキュウシュウを支配下に置いている日本帝国の同盟国として、俺を含んだアメリカ人をここまで送って、釣り目でひ弱で流されやすい島民(Japanese)達に海兵隊魂を注入してこい、と命じてきた。
そういう無茶を命じられて一年が過ぎ、突然やる気を出し始めた島民達を率いてここスオウオオシマへ殴り込みをかけろ、という現地司令官からの厳命が飛んできたのが2週間前だ。そして1週間前に米軍仕様の装備を着込み、いつもケツを蹴られ怒鳴り散らされている兵士達が雪崩を打って敵の待ち構える浜辺へ突撃したのである。