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爆乳政治!! 美少女グラビアイドル総理の瀬戸内海戦記☆西海篇

第7章 山口 最期の日


 時は「戦争と革命の20世紀」、その末期である。独裁政権の自由化・民主化を支援し、終盤に差し掛かった冷戦の勝利を目指すアメリカ連邦は、人権蹂躙を繰り返す日本人民共和国(日共)に対して、人道介入の武力行使「ダウンフォール作戦」を決行した。日共の革命暦では、未来30年6月「収穫月(Messidor)」の事である。アメリカ委任統治領の琉球諸島(沖縄)では、本土から亡命していた吉野菫らの大日本皇国臨時政府が、アメリカ連邦軍と共に九州へと上陸し、その大半を占領する事に成功した(オリンピック Olympic 作戦)。九州では歴史的に、信教の自由を求めるキリシタン(Christian)が多く、中には「救世旅団」「人民十字軍」等の武装教団もおり、彼らの活躍もあって、米軍は短期間で制圧する事ができた。

 7月「熱月(Thermidor)」には、同じく米軍が侵攻した東京において、雲母日女(きらひめ)内親王を立憲君主・初代皇帝(女帝陛下)に戴く、日本帝国の建国を宣言し、東京政府が首都に樹立された。元号は「光復」と定められ、ここに光復元年が始まった。かくして日本七月革命(文月維新)が進展する中にあって、吉野らが率いる九州も日本帝国の政治体制に参画し、行政機関としては地方自治体「西海州」に編入され、軍事機構として「九州鎮台」と呼ばれる軍団が設置された。米軍や住民に支持され、雲母日女とも仲の良い吉野菫は、西海州首相(民主社会党)・九州鎮台総司令に任命された。また、「吉野五人衆」などと総称される5名の副官らが、米軍と協力して吉野首相を支え、彼ら自身も軍政を担った。州政府・鎮台府は、筑紫県筑前郡(福岡)大宰府にある。
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