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爆乳政治!! 美少女グラビアイドル総理の瀬戸内海戦記☆西海篇

第7章 山口 最期の日


「飄々として尊大、それでいて人当たりの良いこと。これで始末に悪くなければ実に愛らしいのにね」

「宿命に義理堅いことだ」

「その存在は幾多の災厄に勝る悲劇」

「婆1人に手間をかけるか」

「希少だろ?」

「物言う廃墟だ」

「惜しくはない」

「実にユーモラスだ。頭がな」

「滝山同志あれば、ぬしらなんぞに」

「安心しろ。すぐ連れて行ってやる」

「世代的には肉弾三勇士ってとこか」

「見事に砕けたものな」

「なんで!? なんで酷いことするの!?」

「してはならんのか?」

「躾がなっていない。飼い主の、だが」

「犬ころ屠るお仕事ねぇ」

「フランス人の暇潰しか」

「我らが戴く存在に穢れなどあってはならぬ。我らを統べる存在の意志が我らと異なってはならぬ。彼女は実に素晴らしい! これ以上の潔白は無く、これ程に染め易きモノも無いのだからな」

「結末を先に延ばした所で、時は戻らん」

「あれだけのことをして、未だに懲りないとは」

「魂が宿ることが必ず良いとは言えないのよね」

「お休み、マザー」

「はんっ、お笑い草。その程度で抑えきれる腕とでも?」

「祝福あれ」

「屈服せぬ敵は嫌いじゃない。圧倒はつまらんのだ」

「恩寵あれ」

「幾つもの結末を見た。驚く事でもない」

「ゴールは目の前だ」

「死の時に悔いを遺すな。貴様の全てが決まるのだからな」

「異端の聖女、とは言い得て妙だね」

「幾らでもかかってこい。群れを作り、揃って我が鑓のサビと消えるがいい!」

「女がツヴァイハンダー(Zweihander)を使えないっていつ決めた? これは私の得物なのに?」

「苦しみは僅かに聞こえた。それからは何も聞こえなかった」

「追い詰められれば藁をも掴むよ。だったら当然ね、放り出された私の剣を拾って使うのはさ!」

「反乱者は生死いずれの結末を以て己が始末を得る覚悟はある。私の父は良く背き、良く死んだ。それが報いだ。喜ばしき最期を得た。しかし、現世はあまりに不快だ。反乱者の一味の倅どもと薄々知りながら取り立てて悦に浸り、かの次第を矮小にした。その甘き事、その偽善・無策断じて見過ごせるものではない。君達は我が父達を愚弄した。その血と行いをも汚した。私は許さない。父の死を、革命の在り方を汚させない為に、首相、私は反乱する」
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